2021年に出版・配信した本
こんにちは、ホーム社の文芸図書編集部です。
今年も残すところあとわずかとなりました。
この一年、みなさんはどのような本と出合ってきたでしょうか。
2021年のふりかえりとして、また、年末年始の読書ガイドとして、ことし編集部から出版・配信した本を一挙にご紹介します!
1月~6月
並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし(電子版)|渡辺優
共感かドン引きか──あなたはどっち? 2015年に小説『ラメルノエリキサ』でデビューした、ポストひきこもり作家のエッセイ集。巻末には住野よるさんとの対談を収録しました。電子版では、内山ユニコさんのイラストを全点カラーで収録しています。(紙版は2020年刊行)
書評の星座 紙プロ編 吉田豪のプロレス&格闘技本メッタ斬り1995-2004|吉田豪
「紙のプロレス」時代の吉田さんの連載をまとめた本書は、先日、書泉グループの「2021年度(第2回)プロレス本大賞」の技能賞を受賞しました。
【プロレス本大賞2021】技能賞受賞記念フェア『書評の星座 紙プロ編』 - 書泉/神保町・秋葉原 (shosen.co.jp)
しつこく わるい食べもの|千早茜
HBの読者にはお馴染み、千早さんの食エッセイ「わるい食べもの」シリーズのシーズン2(京都篇)です。現在は舞台を東京に移し、シーズン3「こりずに わるい食べもの」を連載しています。
命とられるわけじゃない|村山由佳
『猫がいなけりゃ息もできない』『もみじの言いぶん』『晴れときどき猫背 そして、もみじへ』に続く、村山さんの4作目のエッセイ集。
サバンナのネコ|井上冬彦
アフリカに通うこと32年間で64回。著者の撮りためた膨大な写真のなかから、選りすぐって編まれた写真集。ウェブサイト上でミニギャラリーを開催しました。
なぜ僕は瞑想するのか ヴィパッサナー瞑想体験記|想田和弘
10時間×10日間の瞑想体験を綴ったルポルタージュ。11月、シネマハウス大塚にて、著者のレトロスペクティブ上映会〈日常を「観察」する映画作家・想田和弘の仕事2007-2020〉が開催。会場のストアには本書も並びました。
こじらせ美術館|ナカムラクニオ
金継ぎ師としても活躍するナカムラさんが、ルネサンスから現代まで12人の画家の人生に「こじらせ」という視点で迫った美術エッセイ。本書に収録しているナカムラさんの絵にも注目が集まりました。読売新聞、産経新聞、プレジデントオンライン、TOKYO FMなどメディアで多数紹介されました。
夢の猫本屋ができるまで Cat’s Meow Books(電子版)|井上理津子/安村正也
三軒茶屋の住宅街にたたずむ猫本専門店の開業記。ブックファースト新宿店の毎年恒例のフェア「名著百選」に、真梨幸子さんの今年出会った一冊として選ばれました。(紙版は2018年刊行)
ぼくとねこのすれちがい日記|北澤平祐
イラストレーターの北澤さんが、猫とともに過ごした日々を絵日記仕立てのお話にしました。初めてのストーリーものだったそうです。11月にHBギャラリーで開催された北澤さんの個展には、本書の原画が多数出品されました。毎日新聞、MOE、クロワッサンなどメディアで多数紹介されました。
7月~12月
パフェが一番エラい。|斧屋
年間365本以上パフェを食べ、「パフェは究極のエンターテインメント」と語る、東大卒にして日本唯一のパフェ評論家・斧屋さんの連載を書籍化。刊行に際して、カレー研究家の水野仁輔さんとの対談、服部昇大さんの漫画『邦キチ! 映子さん』とのコラボ企画を実施しました。朝日新聞、週刊文春、フィガロ・ジャポン、ラジオ日本、TOKYO FMなどメディアで多数紹介されました。
人工島戦記──あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科|橋本治
集英社の「小説すばる」1993年10月号から1994年3月号まで「人工島戦記」として連載された約500枚の原稿に、その後十数年にわたって著者による大幅な加筆修正が加えられてきた未完の作品。ファンのあいだでも幻とされてきた大作を刊行しました。
現在、年末年始の企画として本書の試し読み連載を実施中。毎日一章ずつ1月5日まで続きます。
橋本治『人工島戦記』試し読み|HB ホーム社文芸図書WEBサイト (homesha.co.jp)
マルメロ草紙 édition courante|橋本治
橋本治作品の刊行第2弾。2013年にわずか150部の限定豪華本として刊行された幻の作品を、全テキストと一部挿画を収録し、普及版として刊行しました。アールデコ様式全盛の時代、煌めきに満ちた女性たちの甘酸っぱく、香気に満ちた物語です。
ボールペンで描ける! 僕のヒーローアカデミア かんたんイラストガイド|堀越耕平/フジサワミカ
漫画『僕のヒーローアカデミア』のキャラクターたちを、自分でも手軽にかわいく描け、楽しめるようになる一冊が登場。クリスマスカードや年賀状、誕生日のお祝いなどの図案も掲載しました。
プロレス社会学のススメ コロナ時代を読み解くヒント|斎藤文彦/プチ鹿島
ベテランプロレス記者であり社会学講師の顔も併せ持つ斎藤文彦と、世相を独自の視点で斬る「時事芸人」であるプチ鹿島が、プロレスを切り口にコロナ時代を読み解くヒントを語りつくす。
2022年1月14日にロフトプラスワンにて刊行記念イベント開催予定です。
いかがでしたでしょうか。
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さいごに
これまでに刊行・配信した本をブクログにまとめています。
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来年もホーム社の本をよろしくお願いいたします。
【2021年に出版・配信した本】