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連載 千早茜「こりずに わるい食べもの」

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舞台は京都から東京へ。大好評の食エッセイシリーズ第3弾! illustration 北澤平祐
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待ち会、ふたたび 千早茜「ときどき わるい食べもの」

新直木賞作家となった千早茜さんのもうひとつの代表作、「わるたべ」シリーズが早くもHBに帰っ…

「わるたべ」ファン総勢80名が八重洲ブックセンターに集結! 千早茜×北澤平祐『こり…

第168回直木賞を受賞した千早茜さんの、最新エッセイ集『こりずに わるい食べもの』。2022年1…

『こりずに わるい食べもの』オンライン・ギャラリー 北澤平祐さんの挿絵全点フルカ…

千早茜さんの大人気エッセイ「わるい食べもの」シリーズの第3弾『こりずに わるい食べもの』…

京都の偏屈な食いしん坊作家、初の東京ひとり暮らしに挑む 千早茜『こりずに わるい…

果てなき欲望の海原を、食って食らって突き進め。 「体にいい」の呪縛を解く、異色の食エッセ…

東の食の海原へ|千早茜「こりずに わるい食べもの」第1話

20年以上住んだ京都を離れ、はじめての東京ひとり暮らし。さて、何を食べようか? 偏屈でめん…

コンロのT-1000|千早茜「こりずに わるい食べもの」第2話

この世には2種類のコンロがある。ガスか、I Hか、だ――。 台所から思いもよらぬ世界へと誘わ…

ブラックランチボックス|千早茜「こりずに わるい食べもの」第16話

 最近、弁当を作っている。週に二、三回ほど、作りたいときにしか作らず、誰かのための義務になっているわけでもないので、楽しい。玉子焼きやきんぴら牛蒡、蓮根のはさみ焼き、ささみの梅しそ巻き、明太しらたきといった、全体的に茶色い、酒のつまみめいた惣菜を弁当箱に詰めている。  とはいえ、出勤しているわけではないので、朝に作った弁当は家で食べている。家で食べられるなら弁当の形式にしなくてもいいのではないか、と思われそうだが、背後にまるまるとふくらんだ風呂敷包みが鎮座していれば、「おし

中華街の粉仕事|千早茜「こりずに わるい食べもの」第20話

 去年から料理教室に通っている。東京に住んだら絶対に習いたいと思っていた北京の小麦粉料理…