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第3回 五感に貪欲になろう! 地曳いく子「日日是混乱2 ハッピーレイヤード大作戦!」

人気エッセイ「日日是混乱」がハッピーを求めて再始動! BBAの自由なファッション&日常を数センチ豊かにするヒントを、スタイリスト・地曳いく子が綴ります。
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photo:地曳いく子/design:アルビレオ


「五感に貪欲」ってどういうこと?

先日、これから出る文庫本の打ち合わせをしているときに、担当編集者から「地曳さんは、五感に貪欲だから」と言われました。どうやら私は、五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)に貪欲らしいです。

コロナ以前、というか50代だった私は本当にイケイケで、海外旅行やパーティに行きまくり、かなり「貪欲な人生」を送っていました。それが時代が変わり、年をとるにつれ、「“欲”大満足イベント」に参加することも減り、月島で半分隠居のような生活を送っていました。

そんな私が「五感に貪欲」っていったい? と思ったのですが、先日、私の誕生日を祝うために、近所の友達が隅田川ぞいのレストランのテラス席に招待してくれた時のことでした。

最初、空は雨上がりのどんよりとした曇り空。でも、ピータンをつまみにハイボール2杯目を飲んでいた頃から、空の色が夕陽で美しく染まり始め、オレンジからピンクに変わりました。鳥も鳴き出して、味覚に視覚、聴覚まで楽しめて、最高のお誕生日祝いになりました。自宅からつくだまでの遊歩道にも良い香りの薔薇が咲いていて嬉しかった。

私が五感に貪欲って、もしかしてこういうことではないでしょうか?

五感を研ぎ澄ませば、身近な幸せにも気づき、満たされた気持ちになります。空を見上げなければ美しい雲やUFOは見られませんし、ふと足元に目をやりながら歩かなければ、道端に咲いている花にも気がつきません。こんな「五感に貪欲」な日々も悪くありませんよね。

隅田川ぞいのテラスから見た美しい夕景

福井から京都へ 「アクティブ」から「瞑想」への週末プチトリップ

6月のある週末、思い立って福井から京都へ、1泊の週末旅行に行ってきました。目的は地元福井で活躍している友人のパンクバンド「宇宙三輪車」のライブを観ることと、福井の越前蟹や日本海のお刺身を地元のお酒とともにいただくこと。

東京駅から東海道新幹線に乗り、米原駅でしらさぎに乗り換えて、約1時間で福井駅に到着。駅前のホテルにチェックインした後は、地元の人が通う居酒屋「飛騨」へ。日本海の幸と地酒を堪能した後、ライブハウスへ。2年半ぶりに観た「宇宙三輪車」は、「山に登るな自分が山になれ」など、歌詞も好きな最高のハードコアバンドです。

お通しとお刺身、地酒日本酒1杯に、ミニおろしそばがついて1,000円。越前蟹半身、右のガサ海老のから揚げも最高でした。地酒を追加して3,000円ほどでした。

激しいライブの後は早めにホテルに帰り、そこでふと、京都で私の好きなアーティストのエキシビションがその日から開催されていることを思い出し、早速翌日分の予約をしました。

予約できた時間が15時だったため、翌朝、福井駅の近くを散歩することに。10分ほど歩いて、池が美しい日本庭園がある「養浩館ようこうかん」へ。ちょうど池の水を抜いて清掃中とのことで、なんと入園料が無料でした。

美しい庭園の中に佇む日本建築の館内に入ると、そこには完全に静寂の世界が広がっていました。誰もいない館内の、お庭を望む日本間の畳に座り、しばし瞑想。昨夜の激しいライブの世界とは全く逆な「無の空間」で、陰と陽、心と体のバランスが完全に取れたような気がしました。

Kimmy率いる「宇宙三輪車」と、完全な静寂の「養浩館」

福井駅から特急サンダーバードに乗り、京都へ。

福井駅近くで買った福井の名酒「梵」と、おつまみになる山椒入り昆布。

京都駅から徒歩4分の京都中央信用金庫旧厚生センターで開催されているブライアン・イーノによる音と光の展覧会「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」へ。

イーノは、「ロキシー・ミュージック」というちょっとグラムなバンドをやっていた頃から大ファンで、その後、アンビエントサウンド(環境音楽)の大巨匠となり、U2はじめ他のミュージシャンのプロデューサーとしても活躍。大好きな彼のエキシビションとあって、福井からの帰り道に急遽きゅうきょ立ち寄ることにしたのです。

昔からのファンでしたので、すでに見たことのある作品も多く、イーノの回顧展だと思って行ったのですが、考えが甘かった! 今回初公開の作品「Face to Face」もあった上に、過去の作品すべてがアップデートされていたのです。京都という街で公開されているということもあり、最初に入った3階の会場では360度音に包まれるなど、思わず瞑想状態に入りそうになる素晴らしい体験ができました。

会場に飾られた盆栽と会場のプロデュースを手がけた川﨑仁美さんは、アンビエント、つまり環境のことをインタビューで「しつらえ」と言っていましたが、まさにそれ。音と照明の体験だけではなく、会場全体で「イーノのしつらえた世界」を体感することができました。また、来場した人たちのほとんどが2時間近く滞在しているようで、京都の人たちの文化に対する関心の深さを知りました。

過去のアーカイブに留まらず、先に進んでいくイーノの姿に明るい未来を見ました。

左はライトボックス。音に合わせて色は変化。信用金庫だったビルで開催。
ギャラリーや美術館ではあまり展示されない盆栽。

https://ambientkyoto.com
2022年、8月末まで開催中。京都にいらした際は予約してでも是非。

お土産に、会場向かいの老舗和菓子店「松屋製菓」で、巨大おはぎと和三盆のお菓子を買って京都駅へ。

今月の買っちゃいました! ~ユニクロの美しい下着

ユニクロとMame Kurogouchiのコラボアイテム(Uniqlo and Mame Kurogouchi)第3弾が出ました! ブラキャミとブラスリップ。前回も購入してあまりにヘビロテしたのでまた2枚買い足しました。ブラつきものにありがちな「胸が下がる問題」も適度なホールド感でクリア。上に着るワンピースやトップスを美しく見せてくれます。

収納は、DAISOの300円ブランドStandard Products の生成りの収納ボックスにふんわりと。汗をかいてもすぐに乾くので、これからの季節にヘビロテしそうですね。

エアリズムプランジブラキャミソールと、エアリズムプランジブラスリップ。

参考
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/collaboration/mamekurogouchi/22ss/women/

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連載【日日是混乱2 ハッピーレイヤード大作戦!】
毎月1回月曜日更新

地曳いく子(じびき・いくこ)
1959年生まれ。スタイリスト。「non-no」をはじめ、「MORE」「SPUR」「Marisol」「eclat」「Oggi」「FRaU」「クロワッサン」などのファッション誌で30年以上のキャリアを誇る。スタイリングのみならず、洋服のプロデュースからTV、ラジオと幅広く活躍中。著書に『50歳、おしゃれ元年。』『服を買うなら、捨てなさい』『日々是混乱 これが私のニューノーマル』『ババアに足りないのは愛!+60からのHappyおしゃれBOOK』(槇村さとるさんとの共著)など多数。
Twitter:@FukuBot
Instagram:@ikukoluv

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