聞く・書く・知る“極意”で予定調和に抗うために――。 吉田豪『聞き出す力 FINAL』1月26日(金)発売
この本について
2014年に刊行された『聞き出す力』の大ヒットから10年。
『続 聞き出す力』(2016年)、『帰ってきた 聞き出す力』(2023年)を経て、ついに最終作!
浅井健一、アブドーラ・ザ・ブッチャー、石川優実、荻野由佳、小沢さとる、乙葉、小山田圭吾、かざま鋭二、かまいたち濱家、樹木希林、コジン・カーン、小林旭、小日向由衣、さいとう・たかを、ジェリー藤尾、セイントフォー、高知東生、谷隼人、徳光和夫、敏いとう、キングコング西野、ブル中野、前田五郎、みうらじゅん、水野しず、ミッキー安川、南明奈、村生ミオ、諸星大二郎、安彦良和、ユセフ・トルコ、リリー・フランキー……。
プロインタビュアーの吉田豪が各界の著名人を相手に、聞く・書く・知る「極意」に迫る珠玉のエッセイシリーズ。
吉田豪だからこそ知りえた著名人の痛快エピソードと、職業としての「プロインタビュアー」の秘訣が明らかに!
目次
第1章 「聞く・話す」極意
一時代を築いた人間でもいつかは年を取る。大人物へのインタビューは遺言を聞き出す覚悟でいくべし!/どんな相手に対しても、柔軟に千変万化の対処ができるように心がけるべし/万全な体調管理もプロインタビュアーの条件。特に声には気を遣うべし!/初心者向けに丁寧に話をしてくれる人もいるが、初出の話をなんとか引き出すのが大事! ほか
第2章 「書く・まとめる」極意
情報とは真実と虚構が混合したものである。細心の注意を払って精査し、バランスを取って書くべし!/インタビューにトラブルはつきもの。現場の空気感を再現するほうが面白いものになるのだ!/対談は互いが主役。対してインタビューは聞き手は影となり存在感を消さねばならないのだ!/メモ書きもしない、録音もしないというスタイルは、ある意味憧れるが、おいそれと真似をしないほうがよい!/対面のインタビューは相手に気を遣うので揉めないが、書評という仕事で舌鋒鋭くなると危険である! ほか
第3章 「読む・知る」極意
危ない話は面白い。変に忖度せずにできるだけ文章に残す覚悟と矜持を持つべし!/好き勝手やっても許された時代に生きた人々のデタラメな武勇伝を語り継ぐのも大事な仕事!/プロフェッショナルを貫き通す人物から、思わぬ人間味を引き出す瞬間が至福なのだ!/危ない話を記事にする場合、なんとかなるかならないかを理解した上で戦うべし! ほか
紹介されました
2024/3/14 週刊新潮:15行本棚
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著者プロフィール
吉田 豪(よしだ・ごう)
1970年、東京都生まれ。プロインタビュアー、プロ書評家、コラムニスト。プロレスラー、アイドル、芸能人、政治家と、その取材対象は多岐にわたり、さまざまな媒体で連載を抱え、テレビ・ラジオ・ネットで活躍の場を広げている。著書に、『聞き出す力』『続 聞き出す力』(ともに日本文芸社)、『帰ってきた 聞き出す力』『書評の星座 吉田豪の格闘技本メッタ斬り2005-2019』『書評の星座 紙プロ編 吉田豪のプロレス&格闘技本メッタ斬り1995-2004』(すべてホーム社)など多数。