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2月22日は猫の日 今年もやります!「ホーム社猫祭 2023」

皆さん、2月22日は何の日かご存じでしょうか?

この日は2ニャンが三つ並ぶことから「猫の日」と呼ばれ、近年さまざまなところでお祝いされるようになってきました。特に昨年の猫の日は、2が6つも並ぶ100年に一度の「グランド猫の日」ということで、ホーム社でもスペシャルな企画ホーム社猫祭ニャンフェスを開催したのでした。

そして、昨年大変ご好評をいただいたこの企画、おかげさまで今年も開催することになりました! 猫好きの皆さんに楽しんでいただければ幸いです。

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1.新刊『猫はなぜごはんに飽きるのか?』より
「猫ごはん」にまつわるトリビア5選をご紹介!

「いつも食べていたごはんを急に食べてくれなくなった」
「健康にいいごはんに変えたのにまったく口をつけてくれない」
「催促されたからごはんをあげたのにひと口も食べない」

……などなど、猫を飼っている方にとって「猫が思うようにごはんを食べてくれない」というお悩みは切っても切り離せないものですよね。今回は、その解決に近づくためのヒントがいっぱいの新刊『猫はなぜごはんに飽きるのか?』(著・岩﨑永治)から、興味深い項目をいくつか抜粋しご紹介していきます。
※文章は掲載用に一部編集しています

『ネコロポリス計画定例集会』の著者、深川直美さんによるマンガも掲載。
続きは書籍でご確認ください!


①「一杯目のビールはおいしい」は猫も一緒?(ネオフィリア)

猫には「新しいもの好き」(ネオフィリア)という性質があります。これは肉食動物に共通する性質でもあるのですが、同じものを連続して食べると「おいしさ」が極端に減退してしまうのです。例えば、猫が二匹のネズミを連続して捕食したとすると、二匹目の味覚的な目新しさが極端に弱くなり、おいしく感じなくなります。人間でいうと、ビールの一杯目はおいしいのに、二杯目はそうでもなくなる……という感覚ですね。

では、いったいなぜ、猫は「新しいもの好き」になったのでしょうか?

人間と同じで、猫も同じものばかり食べると栄養が偏ります。ネズミを捕食するだけでは、猫の体に必要な栄養素を十分に補うことはできません。猫が適切な栄養バランスを保つには、さまざまな獲物を捕食する必要があるのです。

また、肉食動物である猫が獲物とするネズミなどの小型哺乳類は、猫よりも数が豊富だとはいえ、植物に比べると格段に少ないのです。もし猫が新しいもの好きではなかったら……「なんだろうこの生き物、見たことないぞ。うーん、食べるのはよそう」と、貴重な捕食の機会を逃すことになってしまいます。

つまり、野生の猫は「新しいもの好き」の性質のおかげで、特定の種類の獲物ばかりに執着せず、幅広い獲物を食べて栄養バランスをとりながら生き延びてきたのですね。

② 猫の理想の食事回数は1日3食…ではない?(頻回小食)

皆さんは、おうちの猫に1日何回ごはんをあげていますか? 一般的な家庭では、猫(成猫)の食事回数は1日2、3回程度と言われています。キャットフードメーカーの多くも、同様の回数を推奨しています。

しかし、野生の猫の食事回数はというと……なんと10回以上!

ある研究では、いつでもごはんを食べられるようにしておいたところ、1回6〜8グラム程度の量を、1日あたり13〜16回食べていたという報告も。このように、本来猫は頻回小食、つまり「ちょこちょこ食い」の動物なのです。

こうした習性から、猫の胃は、他の動物と比べて大きく膨らまず、食べ物をため込むことが苦手です。たとえば、大型哺乳類を捕食するライオンやオオカミは、体重の4分の1から5分の1の量を「食いだめ」できますが、猫はカリカリを12時間程度しか胃の中にとどめることができません。しかも、短時間に一気食いすると、吐き戻してしまいます。

つまり、「1日に2〜3回」という猫の食事回数は、人間が1日10回も食事を用意するのが難しいため、現実的な妥協点として設定されているのです。なので、猫がカリカリを少しかじってどこか行ってしまうようなことがあっても、「おいしくなかったのかな?」と慌てないでくださいね。これが猫本来の快適な食事スタイルなのです。

最近では一袋あたり3〜5グラム入りの「小分け」のおやつも販売されているため、うまく使えば1日の食事を猫本来の食事回数に近づけることができるかもしれませんね。

イラスト:深川直美

③「甘党」の猫はいない?(猫の味覚 甘味)

人間にとって代表的な「甘味」といえば砂糖ですが、実は砂糖をはじめとする植物由来の糖分を、猫は「甘い」と感じません。パンケーキをいろどるメープルシロップやはちみつも、猫にとっては甘くないのです。いったいなぜでしょうか?

甘味とは、エネルギーになる成分を感知するための味覚です。私たち人間をはじめとする雑食や草食の動物は、植物由来の糖をエネルギーにするので、糖の甘さを感じるようにできています。糖は基本的に、米や麦、イモ類など植物性食物に含まれる栄養素ですが、これら植物性食物には、肉食動物が必要とするだけのタンパク質やアミノ酸が含まれていません。

もしも猫が糖による甘味を好んで米やイモばかり食べるようになると、タンパク質不足により生存できなくなってしまいます。猫はこれら植物由来の糖の甘味を感じる機能を失うことで、肉食で生きていくために必要な食事選択ができ、栄養バランスを保つことができるようになったのです。

ただし、猫は肉や魚を構成するタンパク質に含まれるアミノ酸から糖を合成してエネルギーにするということもあり、アミノ酸の中の「甘味」は感じるようです。

④「猫は魚好き」のイメージは日本だけ?

猫の魚好きは日本各地に残る猫伝承の中にも垣間見かいまみられます。みなが貧しい生活を送るなかで、毎日魚を与えられてかわいがられた猫が、和尚おしょうさんのお寺を繁盛させたり、生き別れの父子おやこを再会させたりと、その恩に報いるという伝承は各地に残っています。反対に、魚をぬすむ泥棒猫のエピソードも数多くあり、日本では「猫=魚好き」というイメージが古くから根付いていることが伺えます。

このように根付いてきたイメージもあって、お店に並ぶ国産のキャットフードには、チキンやビーフなどの肉味以上に、マグロやカツオ、タイなど魚味の商品が目立ちます。ところが、海外のキャットフードは肉味が主流で、日本以外では猫が魚を食べるイメージにあまりピンとこないようです。これはいったいどうしてなのでしょうか。

実は、日本に根付いている「猫=魚好き」というイメージは、古くからの日本の魚食文化に影響を受けたからだといわれています。日本の猫が爆発的に増えた江戸時代まで、人々は仏教の五戒の一つである「殺生せっしょうかい(殺生の禁止)」から肉食にくじきが禁止され、タンパク質を魚から得ていました。人間と一緒に暮らしていれば、その食の好みは大きく影響するもの。それゆえ、日本の猫は魚好きとなったと考えられています。一方、古くから狩猟文化が根付いていた西欧諸国では、猫はもちろん犬も肉食だと信じる人が多く、獣の肉こそが「自然」な食べ物だと考えられていました。

つまり、「猫=魚好き」というイメージは日本人の食生活に猫がなじんだ結果であって、海外の方にはこのイメージが理解出来ないということのようです。

⑤ ○○を食べる子猫(幼少期の食経験)

哺乳類には「初頭効果」(primacy effect)といって、幼少期に覚えた情報ほど記憶に残りやすいという性質があります。

母から子へのおいしさの教育は妊娠期からすでに始まっており、胎児は羊水を介して母猫が食べた物を経験し、出生後に同じものを好んで食べるようになるようです。そして離乳期を迎える頃には母猫が用意する食事を通じて、おいしさを学んでいきます。この頃に母猫から教えてもらったおいしさは、本能的に備わっている食の好みを凌駕りょうがし、その猫の生涯にわたる食の好みに大きな影響を与えることがわかっています。

この例として一つ、初頭効果を証明した驚きの研究があります。なんと、バナナを食べるようトレーニングをされた母猫から生まれた子猫は、母猫のまねをして自ら好んでバナナを食べるようになったというのです。このように、嗜好性は食性や五感といった先天的な本能よりも、後天的な経験が優先されるのです。

逆に言えば、幼少期の食経験が少ないと、それ以外のものを食べ物として認識しなくなってしまう恐れもあります。限られた食事しか食べられない猫になってしまうと、いざ療法食を使わなければならなくなった場合、治療に支障が出てしまうこともあります。猫も人間同様、さまざまなものを食べられるように食育が必要ということですね。

このほかにも、興味深い知識が掲載されている『猫はなぜごはんに飽きるのか』は、全国の書店にて好評発売中です。電子版は、「猫の日」である2月22日(水)に配信開始予定。こちらもあわせてご確認ください。


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2.猫がバーのママに! ゆるっとしたアドバイスに癒される「夜のねこでよければ」

「ねこねこ横丁」(現:COMIC OGYAAA!!)に掲載されていた、やまもとりえさんの人気マンガ「ねこでよければ」。そんな「ねこでよければ」が舞台を九州のバーに移し、「夜のねこでよければ」として昨年8月から「HB」で連載をスタートしました。

今回はこれまでのお話の中から「ネコは正義」なお話を紹介します。ねこママとバーテンダー林くんのゆるっとしたアドバイスをお楽しみください。

いかがでしたか?「夜のねこでよければ」は毎月第2・4金曜日に更新していますので、今後もチェックしてみてくださいね。

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3.北澤平祐『ぼくとねこのすれちがい日記』原画展開催のお知らせ

ホーム社猫祭のイメージイラストも描いてくださっている、人気イラストレーター北澤平祐さん。そんな北澤さんのご著書『ぼくとねこのすれちがい日記』のイラスト原画展が、2023年2月17日(金)から3月13日(月)まで、立川のnecoya booksさんで開催されます。

原画展キービジュアル

necoya booksさんは、2022年8月8日の「世界猫の日」にオープンした猫の本を専門的に扱う本屋さん。店内には日本語の本だけでなく、英語や韓国語など世界各国の「猫本」が並んでいます。さらに、本だけではなく猫グッズもたくさん置かれていて、猫のラベルや猫にちなんだネーミングのジュースやビールなども取り扱いがあるようです。

カラーバリエーション豊富なオリジナルトートバッグも人気。
オリジナルグッズの売上の10%は猫のための活動に寄付されるそう

お店は2階建てで、1階が本屋とカフェ、2階がギャラリーになっており、今回の原画展はこの2階のギャラリーで開催されます。3月11日(土)午後には、北澤さんによるミニギャラリートーク(3回)を予定しています。そのほか、3月15日(水)午後も北澤さん在廊予定です。

さらに、会期中necoya booksさんで『ぼくとねこのすれちがい日記』をお買い上げの方に、ここでしか手に入らない購入特典冊子(数量限定、非売品)を差し上げます。本書の制作過程がわかるラフ画や構想メモなど、貴重な資料が満載の冊子です。

昭和記念公園からも近いnecoya booksさん、ぜひお散歩がてら遊びに行かれてみてください!

本をかたどったイラストが描かれていて、入る前から楽しい入口

necoya books
東京都立川市富士見町2-11-7
電車でお越しの場合 : 立川駅 北口より徒歩約12分

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4.HBの猫特集記事ご紹介

HBではこれまで猫についてのさまざまな特集を組んできました。ここでは、これまでに掲載した猫特集記事をいくつかご紹介します。

◎『晴れときどき猫背 そして、もみじへ』刊行記念対談 村山由佳×姜尚中

最愛の三毛猫〈もみじ〉との日々と看取りを綴った『猫がいなけりゃ息もできない』『もみじの言いぶん』が大きな反響を巻き起こした村山由佳さん。房総・鴨川での田舎暮らしと猫との「事はじめ」を綴ったエッセイの増補新装版『晴れときどき猫背 そして、もみじへ』の刊行を記念した対談の模様をお届けします。

◎ホーム社 猫祭ニャンフェス2022

昨年開催した「ホーム社猫祭」は、2部構成の豪華な特集となりました。
第1部では先にご紹介した村山由佳さんのほか、『夢の猫本屋ができるまで』の著者・安村正也さん、『今日もぼっちです』の著者・賽助さん、同書籍のイラストをご担当されている山本さほさんといったホーム社ゆかりの作家さんに、この企画だけの特別な原稿をいただきました。

第2部では、ホーム社猫本や、ホーム社メンバーの愛猫紹介、さらに北澤平祐さん描き下ろしのロゴイラストを使用したブックカバーのプレゼント企画も行いました。

今年の猫祭とあわせてお楽しみください。

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ホーム社猫祭2023、お楽しみいただけましたでしょうか? ホーム社では、今後も猫好きの皆さんに楽しんでいただける書籍や企画をお届けします。最後までご覧いただき、ありがとうございました!


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