評論家・宇野常寛による初の長編小説!! 宇野常寛『チーム・オルタナティブの冒険』11月24日(金)発売
けんご@小説紹介さんにTikTokでご紹介いただきました!
この本について
地方都市で起こった謎の事件をめぐる高校生たちのひと夏の冒険譚。
その夏、「僕」はある地方都市に暮らす高校生だった。
愛すべき仲間たちとの変わり映えのない、退屈な、しかし心地よい閉じた楽園が、一人の女性教師の死をきっかけに崩壊していく。
謎の美しい転校生、親友の失踪、変わり者の教師などが誘う想像力の冒険。
――この街の真面目で、勉強がある程度できる人たちのほとんどは地元の国立大学か教育大学に進学して役人か教師になる。僕はそういった大人たちを想像力の要らない仕事で人生を摩耗させている、絶望的につまらない人間たちなのだと軽蔑していた。(本文より)
推薦のコメント
宇野の執念と狂気。彼が仮面を外すことはない。それが彼の素顔だからだ。――井上敏樹さん(脚本家/「平成仮面ライダーシリーズ」等)
この小説は読者の心に残るだけでなく、創り手にも新たな影響を与えることになるだろう。誰かの血となり肉となる、熱意のある物語だ。
――けんご@小説紹介さん(小説紹介クリエイター)
登場人物
森本理生:物語の語り手。高校2年生。図書委員、写真部員。
藤川康介:写真部のリーダー。森本の親友。
駒澤:写真部のメンバー。
今村:同上。
鈴木:同上。
椎名:同上。
板倉由紀子:転校生。写真部に加わる。
松田:由紀子が写真部に連れてきた女子部員。
井上:同上。
葉山千夏子:図書委員会の顧問。国語教師。
樺山優児:通称「カバパン」。写真部の顧問。国語教師。
豊崎秀郷:通称「ヒデさん」。樺山の助手を自称する。
教頭:森本たちが通う高校の教頭。
北岡:県警の刑事。
目次
第1話 夏の葬列
第2話 独立愚連隊の来歴
第3話 由紀子とカバパン先生
第4話 ヒデさんのオートバイ
第5話 仮病とお見舞い
第6話 庭の日
第7話 海へ
第8話 渚にて
第9話 あいつのいない夏休み
第10話 虫たちの夜
第11話 遺書
第12話 鰻と6万円
第13話 東京
第14話 反撃
第15話 花火
第16話 想像力の必要な仕事
第17話 虫の眼
第18話 夏休みの終わりに
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著者プロフィール
宇野常寛(うの・つねひろ)
評論家。1978年生まれ。批評誌〈PLANETS〉編集長。著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『日本文化の論点』(筑摩書房)、『母性のディストピア』(集英社)、『若い読者のためのサブカルチャー論講義録』(朝日新聞出版)、石破茂氏(衆議院議員)との対談『こんな日本をつくりたい』(太田出版)、『静かなる革命へのブループリントこの国の未来をつくる7つの対話』(河出書房新社)、『遅いインターネット』(幻冬舎)、『砂漠と異人たち』(朝日新聞出版)など。立教大学社会学部兼任講師も務める。