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水曜日が休みになると1年365日がすべて休日に隣接する 宇野常寛『水曜日は働かない』5月26日(木)発売
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水曜日が休みになると1年365日がすべて休日に隣接する 宇野常寛『水曜日は働かない』5月26日(木)発売

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この本について

水曜日が休みになると1年365日がすべて休日に隣接する
──その真実に気づいた「僕」は「急ぎすぎ」で「がんばりすぎ」なこの国の人々に提案する。「水曜日は働かない」べきなのだと。毎週水曜日を「自分を大切にするための時間」に充てることにした著者の日常を綴った、笑えてそして思わず考えさせられるエッセイ集。本サイト人気連載を書籍化。

働かない、飲み会に参加しない等、何かを「する」でなく、「しない」ことから見えてくる幸福論、第1部「水曜日は働かない」(13篇)。批評家として「テラスハウス」「大豆田とわ子と三人の元夫」「ジョーカー」「花束みたいな恋をした」等近年の作品を論じた第2部「2020年代の想像力」(8篇)。チームラボの猪子寿之氏や、香港の政治運動家である周庭氏との交流などを綴った第3部「水曜日も働く人たち」(8篇)を含んだ全29篇。

これは社会批評なのかただの日記なのか?
もちろん両方だ。
もっとも個人的なことこそもっとも公共的なのだから

──成田悠輔さん推薦!!
  (イェール大学助教授、半熟仮想株式会社代表)

《本文より》
 2019年の7月24日の、たぶん午前11時30分ごろ。僕たちは毎週水曜日に働くことを、やめた。

 それは夏の、暑い日の朝だった。僕と相棒のT氏は朝いちばんで集まって、10キロのランニングを終えた。見上げた空はピーカンで家から一歩出るともう、それだけで茹で上がるような気分になっていた。僕たちはビルの谷間の日陰を選んで、身を隠すように走った。それでも走り終えたときは全身から汗が吹き出して、雨上がりの傘のようになっていた。コンビニに駆け込んで、僕はオールフリーの350ミリリットル缶を、T氏はストロングゼロレモンの500ミリリットル缶を買い求め、そして乾杯した。そして厳かに誓い合ったのだ。水曜日は働かない。僕たちは決して水曜日は働かないことにしよう、と。

第1話を試し読み公開中。この続きはこちらでどうぞ

本書の目次

第1部 水曜日は働かない
第1話 水曜日は働かない
第2話 あの森にカブトムシはまだいない
第3話 マラソン大会は必要ない
第4話 僕たちに酒は必要ない
第5話 そもそも家から出ていない
第6話 実は免許を持っていない
第7話 食べるチャンスは逃さない
第8話 同じものしか食べていない
第9話 汚辱にまみれて生きられない
第10話 実は免許を持っていない2
第11話 実は免許を持っていない3
第12話 オリンピックに間に合わない
最終話 水曜日しか働かない

第2部 2020年代の想像力
第1回 窓ぎわにトットちゃんはもういない
第2回 テラスハウスは終わらない
第3回 誰かと一緒に生きられない
第4回 この世界にジョーカーはもういない
第5回 この国に「寅さん」はもういない
第6回 僕たちにエヴァンゲリオンは必要ない
第7回 「花束みたいな恋」はしない
第8回 オリンピックで走れない

第3部 水曜日も働く人たち
第1回 周庭のこと
第2回 21世紀の死神博士たち
第3回 議論は〈ゲーム〉であってはいけない
第4回 「遅いインターネット」最大の危機
第5回 「書くこと」から「読むこと」へさかのぼる
第6回 「書く」という「暮らし」を学ぶ
第7回 これからの京都の話をしよう
第8回 猪子寿之と「人類を前に進めたい」

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宇野常寛『水曜日は働かない』
2022年5月26日(木)発売
定価:1,870円(税込)
発行:ホーム社/発売:集英社
体裁:四六判上製本/272ページ
ISBN:978-4-8342-5360-3
装丁:川名潤
電子版:2022年6月9日配信予定

著者プロフィール

宇野常寛(うの・つねひろ)
1978年生。批評誌〈PLANETS〉編集長。著書に『ゼロ年代の想像力』、『リトル・ピープルの時代』、『日本文化の論点』、『母性のディストピア』、『若い読者のためのサブカルチャー論講義録』、『遅いインターネット』など、共著に石破茂との対談『こんな日本をつくりたい』、『静かなる革命へのブループリント──この国の未来をつくる七つの対話』などがある。立教大学社会学部兼任講師。
Twitter:@wakusei2nd

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