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新刊紹介

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2023年10月の記事一覧

ウクライナの作家が綴った戦時下の市民の記録 アンドレイ・クルコフ『侵略日記』10月26日(木)発売

この本について「これは私的な日記であり、この戦争についての私の個人的な歴史でもある。これは私の物語であり、私の友人たちの、知人たちの、見知らぬ人たちの物語であり、私の国の物語である」 小説『ペンギンの憂鬱』『灰色のミツバチ("Gray Bees")』の著者で、2014年のマイダン革命を『ウクライナ日記』に書き記したアンドレイ・クルコフが、2022年2月に始まったロシアとウクライナの戦争について、国内避難生活のさなかに書いたノンフィクション。戦争の激化していく同年7月までの

世界で一番てづくりな❝子ども国際映画祭❞の波瀾に満ちたインサイドストーリー たひらみつお『子どもたちに映画を! キネコ国際映画祭ができるまで』10月26日(木)発売

わずか5人の観客から10万人を集客するまでのインサイドストーリーとは この本についてキネコ国際映画祭は、1992年に日本で初めて誕生した世界で一番手づくりな子ども映画祭。毎年11月上旬に東京・二子玉川で開催され、世界中から集められた映画を声優たちによる「ライブ吹き替え」で上映している。 映画を通じて世界の文化や芸術を学べるだけでなく、社会問題を題材にした作品からは子どもから大人まで一緒に考え、学ぶ機会を提供している。 映画に魅せられた著者が、当初わずか5人の観客からスタート

デビュー30周年 記念碑的エッセイ 村山由佳『記憶の歳時記』10月26日(木)発売

この本について12 の季節をめぐる記憶に引き出され、初めて明かすほんとうの想い。 年若いあなたの肩を「案外、大丈夫よ」とやさしくたたき、 人生後半戦のあなたには「この先が楽しみ」と思わせてくれる一冊。 デビュー作『天使の卵─エンジェルス・エッグ─』がベストセラーとなり、南房総・鴨川でのゆたかな自給自足暮らし。出奔、そして離婚、東京での綱渡りの日々。軽井沢で一目惚れした個性的すぎる中古物件での新生活、2 度目の離婚と3 度目の結婚――。 そんな村山由佳の大胆で破天荒な生きざ