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自分の言葉で物語を紡いでみたいと考えているすべての人へ。 ほしおさなえ『言葉の舟 心に響く140字小説の作り方』4月26日(金)発売


【刊行記念140字小説コンテスト開催中!】

『言葉の舟 心に響く140字小説の作り方』の刊行を記念した140字小説コンテストを開催いたします。
テーマは本書のタイトルにもなっている「ふね(舟)」です。

以下より詳細をご確認の上、ふるってご応募ください!

この本について

活版印刷や和紙、金継ぎ、和菓子などの伝統文化を題材としたおはなしを執筆する一方で、自身の活動としてX(旧Twitter)で140字の短いおはなしを10年以上発表してきたほしおさん。
その発表と並行して、カルチャーセンターでの140字小説講座や、大学での創作講座、140字小説のコンテストの設立など、多くの方に140字小説を広める活動も行ってきました。
 
本書は、そんなほしおさんがこれまで講座等で教えてきた140字小説の構成の組み立て方や書き方のポイントを惜しみなく明かした指南書です。それに加え、ほしおさん自身の作品がどのように生まれたか、コンテスト入賞者の方の作品がどのように優れているのかなどの解説も盛り込んでいます。
どのようにすればより魅力的なおはなしが書けるようになるのか。たくさんのおはなしを紡ぎ、そしてその書き方を教えてきたほしおさんだからこそ伝えられる創作のヒントがたくさん。
これから創作を始めたいというすべての人へ贈る、実用的で想いのこもった一冊です。

《本書より》
星が空にまたたき、町が寝しずまったら、
言葉の舟を空に浮かべる。
人に聞かれたら壊れてしまいそうな言葉をのせる。
だれも責めない、子どものころの夢のような、
脆い砂糖菓子のような言葉をのせる。
力のない、役に立たない、
でも、僕にとっていつわりがないと思える言葉を。
そのためだけに生きている。 
 
おはなし作りは、道具もなにも必要のない、ひとりきりで、どこででもできる究極の遊びです。おはなしのなかなら好きなことができます。自由に楽しんで大丈夫。―――ほしおさなえ

目次

はじめに おはなし作りは自分の心を旅すること
第1章 読んでみよう
1 思いを言葉に
2 物語を書くこと
3 日々のあれこれ
4 子どもと
5 思い出すこと
6 死にまつわるなにものか
7 愛について
8 生きている
9 水と地球と
10 ウソとホント
第2章 書いてみよう 基礎編
1 140字の物語を書いてみよう
2 物語には構造がある
3 140字小説実作講座
4 140字小説創作者座談会
第3章 書いてみよう 実践編
1 ほかの書き手たち
2 自分の驚きの正体をとことん追求する
3 日常の気づきから自分を見つめる
4 すべてを語らず読者を引っ張る
5 身近な謎にひとあじ加える
6 仕掛けで終わらず、気持ちに迫る
7 主観を挟まない描写で物語を表現する
8 精密な描写で奥にある感情を描き出す
9 大事な要素を見極め、細部は省略する
10 不思議な話に実感を織り交ぜる
11 端的な言葉で一気に物語世界に引き込む
12 解けない謎があってもいい
13 描かない部分が読者の創造をかき立てる
14 小さな物語だからこそ広がる小宇宙
15 言葉にできない思いに迫る
第4章 届けてみよう
1 遠いだれかに向けて
2 言葉に身体を与えてみよう
おわりに 言葉の舟を送り出す 

ご購入はこちら

ほしおさなえ『言葉の舟 心に響く140字小説の作り方』
2024年4月26日(金)発売
定価:1,760円(10%税込み)
体裁:四六判/本文192ページ
ISBN:978-4-8342-5382-5

エッセイ紹介

ほしおさんが10年間ツイッターに発表し続けてきた140字小説。
それらを和紙と活字で自主制作本として刊行するまでを綴る記録エッセイ「10年かけて本づくりについて考えてみた」のアーカイブも公開中!

著者プロフィール

ほしおさなえ
作家。1964年東京都生まれ。1995年「影をめくるとき」が群像新人文学賞小説部門優秀作に。おもな著作に「活版印刷三日月堂」「菓子屋横丁月光荘」「紙屋ふじさき記念館」「言葉の園のお菓子番」などの文庫シリーズ、『金継ぎの家』『東京のぼる坂くだる坂』『まぼろしを織る』、児童書『お父さんのバイオリン』、「ものだま探偵団」シリーズなど。

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