ナカムラクニオ『猫思考 自由に生きるためにやらニャいことAtoZ』の電子書籍版ができました。
恋愛できない/時間がない/お金がない/仕事がつまらない/何か足りてない……変えたいなら、猫の歴史と生態に学ぶべし! この本で、「やらニャい」幸せをつかんでみませんか。──『猫思考』帯文より
ナカムラさんのひみつを詰め込みました
こんにちは、編集Tです。
このたびナカムラクニオさんの『猫思考 自由に生きるためにやらニャいことAtoZ』電子書籍版が発売されました。
ユニークなイベントが多数開催され、村上春樹マニアが集うことでも知られた荻窪の人気ブックカフェ「6次元」店主にして、最近では金継ぎやアートディレクションなどマルチに活躍の幅を広げているナカムラさん。新型コロナ流行以前には常に日本や世界各地を飛びまわり、お会いするたび、本やアートにまつわる面白い話題が次々と飛び出してきました。しかも、いつだってすごく自由で楽しそう。いったいどう時間を捻出しているのか不思議でした。
ブックカフェ「6次元」の店内と金継の道具(著者インスタグラムより)
そんなナカムラさんのひみつを詰め込んでいただいたのが、この『猫思考』。ナカムラさんが理想(師匠?)とする猫のように自由に生きるために「やらないこと」をリスト化し、実践するためのハンドブックです。
個人的には、「カーネル・サンダースがケンタッキーのビジネスを始めたのは65歳、ピカソが代表作『泣く女』を描いたのは50代半ば。何をするにも、年齢なんて気にしニャいこと」など、偉人たちのトリビアにも勇気がもらえるなぁと思っています。
そして電子版をカラー画面でご覧いただくと、猫たちの毛のふわもこ感やひげのピンとした感じが紙版以上に鮮明に見えて最高なので、とてもおすすめです。
同調圧力が強まり、見えないたくさんの糸に縛られがちな今、「それって本当に必要?」と自分自身の棚卸しをしてみる。その手助けになったらいいなと願います。
※電子版発売にあたって、著者のナカムラさんからメッセージを寄せていただきました。
騙されたと思って、読んで、実践してほしい|ナカムラクニオ
発売後も〈猫思考〉を続けたところ
2018年に『猫思考』が発売されて2年が経ちました。そして、発売後も徹底的に自分で「猫思考」的引き算行動を続けました。すると、どうなったでしょうか?
驚くほど本当にやりたかった仕事が急増したのです。やりたくない仕事は、すべて辞めました。『猫思考』発売後2年で、なんと10冊も本を出版することになったのです。しかも、すべて自分が追求してみたかったテーマの本ばかり。依頼されて書いたものは、1冊もありません。
順番に言うと、
です。
そして、このほとんどが海外版に翻訳され、発売待ちの状態です。さらに昨年からは、念願だった美術の仕事も増え、アメリカに学校を作ることにもなりました。このすべての現象は、すべて『猫思考』から始まっているのです。
韓国の書店を訪ねて驚いたこと
今年2月に韓国へ行き、大型書店を数軒訪ねました。すると 『猫思考』がずらりと並べられていたので驚きました。もう一軒の書店も同じように、並べられていました。この光景には、とても感動しました。前回、韓国に来た時は会社を辞めたばかりで、仕事もうまくいってなかった状態。疲れ果てていました。
しかし、たった数年で、自分の本が何冊も書店に並んでいるとは、夢のように感じました。それも、すべてこの『猫思考』のおかげなのです。改めて「やらないことを考える」って大事なんだなと痛感しています。そして今回、電子化されるというのは、とてもうれしく思っています。騙されたと思って、読んで、実践して欲しいと思っています。きっと何かが起こるはずです。3年ほど前、編集のTさんに『猫思考』のことを相談して本当に良かったと思っています。どこかの誰かがこの本を読んで「人生が変わった」と報告してくれるのを、楽しみに待っています。(illustration:ナカムラクニオ)
ナカムラクニオ(@6jigen)
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※ナカムラさんの連載「こじらせ美術館」のバックナンバーを公開しています。