見出し画像

【新刊情報】金原ひとみ、初のエッセイ集『パリの砂漠、東京の蜃気楼』発売。

小説『アタラクシア』(2019年刊)で第5回渡辺淳一文学賞を受賞した金原ひとみさん。弊社ウェブサイト「HB」連載時も人気を集めた初のエッセイ『パリの砂漠、東京の蜃気楼』を刊行します。

画像2

この本の内容

1歳と4歳の娘と始めたパリでの母子生活。近づく死の影から逃れるための突然の帰国。夫との断絶の中、フェスと仕事に追われる東京での混迷する日々……。

街に溢れるハラスメントや罵倒、中傷。定期的な胃痛。ネットに溢れる罵詈雑言。夫に壁を感じつつも続いていく結婚生活。浮気され、不倫する友人たち。瞬間的な心の充足ではなく、絶対的な魂の充足などあり得るのだろうか?

2012年にフランスに移住してから6年目、帰国までの1年を綴った〈パリ篇〉、東京に戻り、その最初の1年を綴った〈東京篇〉。パリにも東京にも家庭にも居場所を見出せない著者の孤独と苦悩を綴った2年間の軌跡。

帰宅すると、ネットでピアスを検索し、サイズ違いのセグメントリングとサーキュラーバーベルとラブレットを二つずつ買った。とにかく何かをし続けていないと、自分の信じていることをしていないと、窓際への誘惑に負けてしまいそうだった。これまでしてきたすべての決断は、きっと同じ理由からだったのだろう。不登校だったことも、リストカットも、摂食障害も薬の乱用もアルコール依存もピアスも小説も、フランスに来たこともフランスから去ることも、きっと全て窓際から遠ざかるためだったのだ。そうしないと落ちてしまう。潰れてしまう。ぐちゃぐちゃになってしまうからだ。(本文より抜粋)


推薦のことば:西加奈子さんと平野啓一郎さん

「自分を愛することを認めてくれる人はたくさんいるけれど、自分を愛さないことも認めてくれる人は稀有で、金原ひとみさんはその一人だと思う。」
──西加奈子

「壊れるように成熟してゆく魂。パリ−東京の憂鬱を潜り抜け、言葉は、痛みと優しさとの間を行き交いつつ、気怠く、力強い。比類なく魅力的な作品。」
──平野啓一郎


紹介されました

2020/04/26 産経新聞:【聞きたい。】金原ひとみさん 『パリの砂漠、東京の蜃気楼』ある種の視点 身に付けた時間

2020/05/08 夕刊フジ:【ぴいぷる】作家・金原ひとみ パリと東京「2つの世界で生きる」 『『パリの砂漠、東京の蜃気楼』を上梓

2020/05/11 日本経済新聞:金原ひとみさん パリと東京の生活、エッセーで

2020/06/04 Real Sound:金原ひとみは小説を書くことで救われてきた作家だーー『パリの砂漠、東京の蜃気楼』を読んで

2020/06/06 本が好き。:小説みたいな深い読後感――金原ひとみさんの初エッセイ『パリの砂漠、東京の蜃気楼』

2020/08/07 新潮2020年9月号書評:「私」への信頼 長島有里枝さん

2020/09/30 ハフポスト:金原ひとみの目に映る“新しい日常”「社会で起きていることに引きずられたくない」

試し読みをする

〈東京篇〉の一部をこちらで公開しています。


画像2

金原ひとみ『パリの砂漠、東京の蜃気楼』
2020年4月23日発売
定価:本体1,700円+税
体裁:四六判変型ハードカバー 216ページ
発行:ホーム社/発売:集英社
ISBN:978-4-8342-5337-5
[電子書籍版も同時配信]

書店で見る


【著者紹介】

金原ひとみ(かねはら・ひとみ)
1983年東京生まれ。2003年『蛇にピアス』ですばる文学賞受賞。翌年、同作で芥川賞を受賞。2010年『トリップ・トラップ』で織田作之助賞受賞。2012年『マザーズ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。2020年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞受賞。著書に『アッシュベイビー』『AMEBIC』『オートフィクション』等がある。


昨夏、東山彰良さんのエッセイ集『越境〈ユエジン〉』の刊行にあたっておこなわれた、東山さんと金原さんの対談をこちらで公開しています。


うれしいです!
17
HB(エイチビー)は、集英社グループの出版社・ホーム社の文芸サイトです。2017年11月にサイトを立ち上げ、2020年にnoteへ引っ越してきました。小説やエッセイを中心に、毎日をより楽しく過ごすための、さまざまなコンテンツをお届けします。

こちらでもピックアップされています

金原ひとみ パリの砂漠、東京の蜃気楼
金原ひとみ パリの砂漠、東京の蜃気楼
  • 5本
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。