デビュー30周年 記念碑的エッセイ 村山由佳『記憶の歳時記』10月26日(木)発売
この本について
12 の季節をめぐる記憶に引き出され、初めて明かすほんとうの想い。
年若いあなたの肩を「案外、大丈夫よ」とやさしくたたき、 人生後半戦のあなたには「この先が楽しみ」と思わせてくれる一冊。
デビュー作『天使の卵─エンジェルス・エッグ─』がベストセラーとなり、南房総・鴨川でのゆたかな自給自足暮らし。出奔、そして離婚、東京での綱渡りの日々。軽井沢で一目惚れした個性的すぎる中古物件での新生活、2 度目の離婚と3 度目の結婚――。 そんな村山由佳の大胆で破天荒な生きざまと、作家としての 30 年を支えてきたものとは? 季節・猫・モノをキーワードにひもとく、極彩色の記憶たち。人気作家になって抱えた葛藤、編集者との関係、20年隠してきたある猫の秘密、過去の恋愛の数々など、いま初めて明かすエピソードも必読の、金言に満ちたエッセイ集。
特別書き下ろし掌編小説、直筆コメント多数収録!
目次
卯月 想い出の手触り
皐月 五月病と、ある嘘の風景
水無月 いつかなくしたもの
文月 誕生日の攻防
葉月 スイカの皮と、いつかの旅
長月 モノの縁
神無月 憧れの割烹着
霜月 お米の国の人だもの
師走 祈りの木
睦月 真冬の阿呆
如月 マンマンデ―の娘
弥生 春にゆく
掌編小説 我が家の言いぶん
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著者プロフィール
村山由佳(むらやま・ゆか)
1964 年東京都生まれ。立教大学卒業。93 年『天使の 卵─エンジェルス・エッグ─』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。 2003 年『星々の舟』で直木賞、09 年『ダブル・ファンタジー』で中央 公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞、21 年『風よ あらしよ』 で吉川英治文学賞を受賞。著書に『猫がいなけりゃ息もできない』『命 とられるわけじゃない』『星屑』『ある愛の寓話』『Row&Row』等