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2024年大統領選挙でアメリカは何を選択するのか。 池上彰『池上彰が見る分断アメリカ 民主主義の危機と内戦の予兆』8月26日(月)発売


この本について

アメリカには、南北戦争以来の分断の歴史が存在していた。その分断を表面化させたのが、ドナルド・トランプの出現だった。いま、アメリカの民主主義は存亡の危機に直面している。
インフレ、経済格差、宗教問題、移民問題など、数々の課題が山積し、さらにロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのパレスチナ攻撃に対するバイデン政権の対応も不安定である。加えて、トランプが残した分断は確実に拡大を続けている。そうした分断進むアメリカの現状と、それが日本や世界に及ぼす影響を説いた全6章。2024年の大統領選挙でアメリカは何を選択するのか。新たな南北戦争は起こるのか。幾度も現地に渡って取材を重ねてきた池上彰が鋭く分析する。

《はじめにより》
このままでは2024年11月の大統領選挙の結果がどうであろうと、アメリカは内戦に陥る危険性を孕んでいるのです。なぜなのか、どうしてなのか、これからどうなるのか。そんな疑問をひとつずつ解き明かしてまいりましょう。

目次

第1章 トランプはなぜ当選したか
分断の始まり/反知性主義という分断/グローバル化がアメリカにもたらしたもの/福音派の原点/約束の地とノアの方舟/テレビがトランプを有名にした/トランプが名声を求めたSNS/大統領選挙の仕組み/国民が選んだのは
第2章 第一期トランプ政権は何をしたか
政権運営にあたって/TPPからの離脱/NAFTAも批判/アメリカへの不法移民を生み出す/国境の壁と移民問題/イスラエルのアメリカ大使館をエルサレムに/オバマケアの見直し/オバマの景気対策とトランプ減税/イラン核合意から離脱/米朝首脳会談を実現/滅茶苦茶だったコロナ対応/マスク着用が党派性を帯びた/ワクチン接種をめぐっても対立/政策よりも忠誠心、そしてディール
第3章 トランプ裁判の行方
検察官は選挙によって選ばれる/陪審員による起訴と裁判/四件の起訴内容/機密文書を持ち出した/ジョージア州フルトン郡は一八人を起訴/不倫の口止め料をめぐり帳簿記録を改ざん/裁判の行方/民主主義が生む分断
第4章 分断進むアメリカ
民主党員と共和党員では見ているテレビが異なる/インフレが両陣営の分断招く/移民の受け入れめぐる対立/人工妊娠中絶めぐり対立/少数派に転落しそうな白人の焦燥
第5章 「もしトラ」で何が起きるか
復讐心に燃えるトランプ 国家公務員10万人を追放!?/在韓米軍の撤退とNATOからの離脱/中国政策/イスラエル全面支援と権力の空白/パリ協定脱退 石油・石炭の採掘奨励/共和党がトランプに乗っ取られている/金融政策とドル一強体制の崩壊/北朝鮮の核容認
第6章 迫りくる民主主義の危機
新たな南北戦争?/プーチンも望む“トランプ大統領”/同じ轍を踏みたくない日本政府/世界の新たな分断/大学での言論の自由が失われつつある/アメリカは「二つの国」から成り立っている

序文公開

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池上彰『池上彰が見る分断アメリカ 民主主義の危機と内戦の予兆』
2024年8月26日(月)発売
定価:本体1,100円(10%税込)
体裁:新書判ソフトカバー/192頁
発行:ホーム社/発売:集英社
ISBN:978-4-8342-5386-3
装丁:松田行正+杉本聖士

著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら)
1950年長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、73年にNHK入局。松江放送局、広島放送局呉通信部を経て、報道局社会部、警視庁、文部省などを担当し、記者として経験を重ねる。94年から11年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年にNHKを退職し、フリージャーナリストに。名城大学教授、東京工業大学特命教授、東京大学客員教授、愛知学院大学特任教授、立教大学客員教授。信州大学などでも講義を担当。『そうだったのか! 現代史』シリーズ、『君たちの日本国憲法』、『池上彰の世界の見方』シリーズ等、著書多数。

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