HB ホーム社文芸図書WEBサイト

HB[エイチ・ビー]は、集英社グループの出版社・ホーム社の文芸サイトです。2017年1…

HB ホーム社文芸図書WEBサイト

HB[エイチ・ビー]は、集英社グループの出版社・ホーム社の文芸サイトです。2017年11月にウェブサイトを立ち上げ、2020年にnoteへ引っ越しました。小説やエッセイを中心に、毎日をより楽しく過ごすための、さまざまなコンテンツをお届けします。

リンク

ウィジェット

  • 商品画像

    言葉の舟 心に響く140字小説の作り方

    フォロー,ほしお さなえ
  • 商品画像

    パフェとデートする。 ~ ひとりパフェ活のすすめ ~

    斧屋
  • 商品画像

    80年代音楽ノート

    田家 秀樹

マガジン

  • 鈴木涼美「ノー・アニマルズ」

    取り壊しが決まっている老朽化マンション。そこで暮らす住人たちの小さな破綻と孤独を描く鈴木涼美初の連作短篇小説。204号室に暮らす28歳の芹は、コンセプトカフェに勤めながら恋人との同棲生活を送っている。あと2年で退去を迫られているなか、勤務先である店がなくなると知らされ……。[毎月金曜日更新]

  • 連載 賽助 ところにより、ぼっち。

    小説家、ゲーム実況者、和太鼓奏者と3つの顔を持ち、華々しく活動する一方、青春時代は「ぼっち」だった一面も!? そんな賽助さんが多彩に綴るエッセイ連載。果たしてどんな話が飛び出すのか……。 illustration 山本さほ ※本連載が書籍化します。賽助『今日もぼっちです。』10月26日発売予定です。

  • 蟹めんま「出戻りて、奈良。~中年娘のシカ県民やり直し日記~」

    修学旅行では行けない奈良、あります――。16年ぶりに地元で暮らすことになったアラフォー漫画家が、ゆかいな奈良の素顔をお届け! 連載コミックエッセイ。 [毎月第2・第4金曜更新]

  • Cat Books/猫本

    猫の本、猫が出てくる作品、猫にまつわる話、をまとめています。

  • やまもとりえ「夜のねこでよければ」

    ここは、いつも優しいねこママと、クールなバーテンダー林クンが迎えてくれる、九州のとあるバー。今夜も楽しく興味深い(?)よもやま話が繰り広げられます。毎月第2・4金曜日更新

記事一覧

終わりなき「越境」の旅 ――東山彰良『越境』台湾版刊行に寄せて|李琴峰

昨年7月に刊行した東山彰良『越境(ユエジン)』の台湾版が、今年10月、台湾の尖端出版から刊行されました。翻訳を手がけたのは、小説家で翻訳者の李琴峰(り・ことみ)さ…

第1話 僕たちはなぜ、水曜日に働くことをやめたのか 宇野常寛「水曜日は働かない」

宇野常寛さんの連載エッセイ「水曜日は働かない」が単行本になりました。  2019年の7月24日の、たぶん午前11時30分ごろ。僕たちは毎週水曜日に働くことを、やめた。  …

三人称(ドンピシャ×賽助×ぺちゃんこ)雑談・特別回(4)─賽助『今日もぼっちです。』刊行記念

「ぼっち」にぴったり! 絶妙なイラストと帯文──みなさんへ。『今日もぼっちです。』の装画・挿画は、WEB連載時にもイラストを描いていただいた漫画家の山本さほさん…

三人称(ドンピシャ×賽助×ぺちゃんこ)雑談・特別回(3)─賽助『今日もぼっちです。』刊行記念

初のエッセイ連載を振り返る──賽助さんへ。単行本に収録されたエッセイの中で思い入れのあるものを教えてください。 賽 二人が挙げてくれた話は思い入れあるな。 P …

三人称(ドンピシャ×賽助×ぺちゃんこ) 雑談・特別回(2)─賽助『今日もぼっちです。』刊行記念

賽助少年のエピソードがやばい──ドンピシャさん、ぺちゃんこさんへ。『今日もぼっちです。』の中で、お気に入りのエピソードを教えてください。 D 俺はね、好きなのが…

ウミガメって、食べたことある? カリブ海のフィールドから|湯澤規子「食べる歴史地理学」第5話

食べながら歩く歴史地理学者・湯澤先生の連載、前回の大航海時代に続いて舞台は大海原。ただし今回のフィールドは、現代のカリブ海、ニカラグア共和国です。「ウミガメって…

終わりなき「越境」の旅 ――東山彰良『越境』台湾版刊行に寄せて|李琴峰

終わりなき「越境」の旅 ――東山彰良『越境』台湾版刊行に寄せて|李琴峰

昨年7月に刊行した東山彰良『越境(ユエジン)』の台湾版が、今年10月、台湾の尖端出版から刊行されました。翻訳を手がけたのは、小説家で翻訳者の李琴峰(り・ことみ)さん。台湾版の刊行にあたってエッセイをご寄稿いただきました。
※見出しの写真は台湾の誠品書店での展開(写真提供:尖端出版)

 東山彰良さんのエッセイ集『越境』の繁体字中国語訳を手がけさせてもらったご縁で、このエッセイを執筆する機会を賜った

もっとみる
第1話 僕たちはなぜ、水曜日に働くことをやめたのか 宇野常寛「水曜日は働かない」

第1話 僕たちはなぜ、水曜日に働くことをやめたのか 宇野常寛「水曜日は働かない」

宇野常寛さんの連載エッセイ「水曜日は働かない」が単行本になりました。

 2019年の7月24日の、たぶん午前11時30分ごろ。僕たちは毎週水曜日に働くことを、やめた。

 それは夏の、暑い日の朝だった。僕と相棒のT氏は朝いちばんで集まって、10キロのランニングを終えた。見上げた空はピーカンで家から一歩出るともう、それだけで茹で上がるような気分になっていた。僕たちはビルの谷間の日陰を選んで、身を隠

もっとみる
三人称(ドンピシャ×賽助×ぺちゃんこ)雑談・特別回(4)─賽助『今日もぼっちです。』刊行記念

三人称(ドンピシャ×賽助×ぺちゃんこ)雑談・特別回(4)─賽助『今日もぼっちです。』刊行記念

「ぼっち」にぴったり! 絶妙なイラストと帯文──みなさんへ。『今日もぼっちです。』の装画・挿画は、WEB連載時にもイラストを描いていただいた漫画家の山本さほさんです。ご感想を伺えますでしょうか。

D 山本さんに描いてもらえて、本当によかったね、鉄塔さん。

賽 よかったよね。そもそも自分が山本さんの大ファンで、WEB連載のときにダメ元でお願いしてみたら、快くお引き受けいただいて、さらに単行本のカ

もっとみる
三人称(ドンピシャ×賽助×ぺちゃんこ)雑談・特別回(3)─賽助『今日もぼっちです。』刊行記念

三人称(ドンピシャ×賽助×ぺちゃんこ)雑談・特別回(3)─賽助『今日もぼっちです。』刊行記念

初のエッセイ連載を振り返る──賽助さんへ。単行本に収録されたエッセイの中で思い入れのあるものを教えてください。

賽 二人が挙げてくれた話は思い入れあるな。

P あ、そう。

賽 やっぱり子供のころに結構強烈に残ってるんだよね。特に野球部の経験とかは、今思っても、別に何の足しにもならなかったなっていうふうに思ってて。

P 部活の経験って、大体プラスになってることが多いはずだと思うんだけどね。

もっとみる
三人称(ドンピシャ×賽助×ぺちゃんこ) 雑談・特別回(2)─賽助『今日もぼっちです。』刊行記念

三人称(ドンピシャ×賽助×ぺちゃんこ) 雑談・特別回(2)─賽助『今日もぼっちです。』刊行記念

賽助少年のエピソードがやばい──ドンピシャさん、ぺちゃんこさんへ。『今日もぼっちです。』の中で、お気に入りのエピソードを教えてください。

D 俺はね、好きなのが「野球少年」。

P あれな。

D そう。自分に野球の才能があると思っていたって話。実際にはなかったんだけど、実は剛速球を投げられるんじゃないかと思っている賽助少年が……。

P やばいよね。

賽 まあ、想像するよね、自分なら絶対でき

もっとみる
ウミガメって、食べたことある? カリブ海のフィールドから|湯澤規子「食べる歴史地理学」第5話

ウミガメって、食べたことある? カリブ海のフィールドから|湯澤規子「食べる歴史地理学」第5話

食べながら歩く歴史地理学者・湯澤先生の連載、前回の大航海時代に続いて舞台は大海原。ただし今回のフィールドは、現代のカリブ海、ニカラグア共和国です。「ウミガメって、食べたことある?」と先輩地理学者から話しかけられた湯澤先生、今回も壮大な地理と歴史の旅に出発します。

「ウミガメって、食べたことある? 甲羅が結構おいしいのよ」

 文字に残らない世界は、時間がたつと見えなくなってしまうことが多い。

もっとみる