三人称（ドンピシャ×賽助×ぺちゃんこ）雑談・特別回（1）──賽助『今日もぼっちです。』刊行記念

2020年10月19日 12:00

賽助さんのぼっちエピソードが満載のエッセイ単行本『今日もぼっちです。』が、2020年10月26日に発売されます。賽助さんは作家として、また和太鼓奏者として活動するかたわら、YouTubeチャンネル登録者数46万人超（2020年10月16日現在）の大人気ゲーム実況グループ〈三人称〉で〈鉄塔〉名義でも活躍されています。

遅咲きのぼっちを自任し、「友達の定義」や「他者との距離感」について、あるときは思い悩み、あるときは諦めの境地に立つなど、多くのファンに「ぼっち」の片鱗を披瀝（ひれき）し続けてきた賽助さんですが、2011年1月に結成した〈三人称〉については、自身にとって最も長く続いている関係性だと語ります。

そこで今回、賽助さんのことを最もよく知るであろう、〈三人称〉メンバーのドンピシャさん、ぺちゃんこさんにご登場いただき、毎週配信している〈三人称〉雑談よろしく、賽助さんと最新刊についてたっぷり語っていただきました。全4回にわたってお届けします。
構成＝編集部
（写真左から、ドンピシャさん、賽助さん、ぺちゃんこさん）

〈三人称〉雑談、開幕!!

ドンピシャ（以下、Ｄ）　は～い、ドンピシャです！

ぺちゃんこ（以下、Ｐ）　はーい、ぺちゃんこです！

賽助（以下、賽）　はい、鉄塔こと、賽助です。

全員　よろしくお願いしま～す!!

賽　10月26日（月）に発売されます私のエッセイ本『今日もぼっちです。』の刊行記念雑談ということで、三人でこの本についての話をしていきたいと、思っているわけですが。

Ｄ　なるほど。賽助先生の初めてのエッセイ本がいよいよ出るんですね。

Ｐ　ＷＥＢ連載の「ところにより、ぼっち。」が（ＨＢ連載、2019年3月～2020年2月）。

賽　はい。本になりました。今回の雑談にあたって、担当編集にいくつか質問をもらってますので、それに答えていく形で進めていきたいと思います。

Ｄ／Ｐ　はーい。

──ドンピシャさん、ぺちゃんこさんへ。賽助さんはこれまで小説を二冊（『はるなつふゆと七福神』『君と夏が、鉄塔の上』）書かれています。今回はエッセイということで、二冊の小説との違いなど、読んでいただいて感じたことはありましたでしょうか？

賽　そもそも二人は小説二冊を読んで……。

Ｄ　俺はしっかり読んでますよ。

賽　ありがとうございます。

Ｐ　……じゃあ、代表してドンさんかな。

Ｄ　えっ、代表……？

賽　いや、二人に答えてほしいんだよ！

Ｐ　なるほど。

Ｄ　じゃあ自分から。前の二冊の小説に関しては、やっぱり、今まで〈三人称〉の中でしか見てなかった鉄塔さんとは違う面を見られた、という印象があったんですね。「あっ、本当に書けるんですね」と。

賽　小説家としての一面、ということね。

Ｐ　それはあるなぁ。

Ｄ　そう。もともと、この人、すごく文章力がある人だなとか、すぐにいろいろアイデアを思いつくなとか、そういう部分は知ってはいたんだけど……ってなに笑ってんの！

賽　あんまり誉められるの嫌だから（笑）。

Ｄ　（笑）。そう思ってたんだけど、小説という形になってあらためて見たときに、「本当に書ける人なんですね」っていうのを感じたよね。

賽　じゃあ、今回のエッセイ本では、何か違いみたいなものはあったの？

Ｄ　『今日もぼっちです。』を読んだときは、「あっ、これが俺らの知ってる鉄塔さんだ！」って。

賽　ああ、なるほど。ちょっと素に近い感じがするのかな。じゃあ、ぺーさんは？

Ｐ　正直なところ……もらったゲラは読み切ってないんだ、まだね。

Ｄ　！？（笑）

賽　こんなことある？　あっていいの？

Ｄ　そうだね。

Ｐ　まだ残してるのよ……楽しみを。

賽　小説を出したときもそうだけど、そうやってちょっとごまかそうとするじゃん（笑）。

Ｄ　そう、ごまかそうとする（笑）。

Ｐ　いや、でも……やっぱり文字を読むこと自体がちょっと苦手なの。

賽　まあ、ぺーさんはそうだね。

Ｄ　まあね。

Ｐ　でも、今回のエッセイは、読みやすい感じだった。

賽　かしこまってないからね。それはあると思う。

Ｐ　ドンさんが言ったように、「鉄塔さんに近い」っていうのもあるかもしれないんだけど、文章は結構すらすらと読める感じだったかな。

賽　結構いいコメント出すんだな。

Ｐ　そうだろ？

賽　読み切ってないわりに。

Ｐ　そうなんだよ。

賽　なるほどね。ありがとうございます。

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賽助『今日もぼっちです。』刊行記念
三人称雑談・特別回

賽助（さいすけ）
東京都出身、埼玉県さいたま市育ち。大学にて演劇を専攻。ゲーム実況グループ「三人称」のひとり、「鉄塔」名義でも活動中（イメージカラーは緑）。また、和太鼓パフォーマンスグループ「暁天」に所属し、国内外で演奏活動を行っている。著書に『はるなつふゆと七福神』（第１回本のサナギ賞優秀賞）『君と夏が、鉄塔の上』がある。