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連載小説 金原ひとみ デクリネゾン

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虚構が暴く、「可能世界=現実」の衝撃 illustration maegamimami
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第1話 生牡蠣とどん底|金原ひとみ「デクリネゾン」

「であるから、私は繰り返し、繰り返しいうが、原子は少々斜に進路を逸れるに違いない。」(『…

【最終回】第19話 ベースのカレーとsupernovaと|金原ひとみ「デクリネ…

前の話へ / 連載TOPへ /       どうしてもプロットがしっくりこない。何が足りない…

第18話 渾然一体のバナナリーフ|金原ひとみ「デクリネゾン」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  なんか意外とちっちゃい……でもすごい重量だな。そ…

第17話 闇に蠢く愛おしい生き物の破片|金原ひとみ「デクリネゾン」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  そうか闇営業の店は、高い店と雑な店に二分されてい…

第16話 サーバーから溢れる慢心と郷愁|金原ひとみ「デクリネゾン」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ   今日だけはどうしても牛丼とかハンバーガーを家で…

第15話 あずきのない白くま|金原ひとみ「デクリネゾン 」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  いっそのこと、もう全て禁止、ロックダウン! にし…

第14話 ゾンビが消えた街のガウディとマルゲリータ|金原ひとみ「デクリネゾン 」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ 「何時に着くの?」「あごめんちょっと友達と遊んでて遅くなった」「今どこ?」「しんじゅくくらい?」「遅れるなら連絡してよ」「ごめん」「先食べてるよ」「おけー」。理子とのやり取りを終えると、ちょうどテーブルに置かれたビールに手を伸ばし吾郎と乾杯する。誕生日のお祝いはイタリアンに行きたいと言うから、わざわざいくつか候補を挙げてやり、理子が選んだ窯焼きピザの店を予約したというのに、予約時間を十分過ぎて連絡したらこれだった。 「理子は本当に、

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第13話 肉塊を吸った白インゲン|金原ひとみ「デクリネゾン 」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  どうせ飲むんだったらさ、今どこも八時までしかお店…

第12話 レモンの処遇| 金原ひとみ「デクリネゾン」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  それで、弁明に来たの? 理子は呆れたように言って…

第11話 エビのミソはレバー| 金原ひとみ「デクリネゾン」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  広い会議室に一席空きで座る私たちの前には各々コー…

第10話 網の上のホルモン| 金原ひとみ「デクリネゾン」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  もう焼けてんでこれ。こっちもええな。焼肉の網を制…

第9話 ライク ア タコス| …

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  明らかにキャパオーバー。蒼葉に言わせればその一言…

第8話 ナイトタイムトラベル|金原ひとみ「デクリネゾン」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  半透明のグレーのガラスがテーブルとテーブルを緩や…

第7話 プルポとタコス|金原ひとみ「デクリネゾン」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  ほんと信じらんない。信じられる? 信じられないよ。数日前、そっちの家の近くで打ち合わせあるからその後飲もうと誘ってきた和香は、スペイン料理屋で落ち合うと即座にことの顛末をざっと説明し、最後にはそうまくしたてた。でもどこか和香の憤慨は”敢えて感”がある、と思いながら私は黙ったままフルートグラスを持ち上げ小さく頷く。 「何でちゃんと言ってくれないんだろ、マジで私のこと何だと思ってんだろ」 「和香、ウニプリンだよ。ここのウニプリン死ぬほ

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第6話 ハンプティダンプリング|金原ひとみ「デクリネゾン」

前の話へ / 連載TOPへ / 次の話へ  取り皿とタレ用の小皿とお箸を用意し、ビールとグラ…