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Author Talks

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作家のインタビュー、対談、書店トークイベントなどをお届けします。著者の新刊の話を中心に、テーマやゲストは多岐にわたります。
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#フード

斧屋×水野仁輔「いちご信仰、スパイス主役問題…終らない僕らの探究」-『パフェが一番エラい。』刊行記念対談【後編】

パフェ評論家・斧屋(おのや)さんとカレー研究家・水野仁輔さんの対談、最終回です。斧屋さんによるパフェ愛あふれる新刊『パフェが一番エラい。』を、水野さんはどう読んだのでしょうか。そして、それぞれが惚れ込むパフェとカレーの魅力を、時間の許すかぎりどこまでもディープに語り尽くします。 構成=編集部/撮影=山口真由子 『カレーが一番エラい。』でもいける!――パフェを堪能していただいたところで、水野さん、本書のゲラを読んだ感想はいかがですか? 水野 第一に、すごく僕の好みの本だなと

斧屋×水野仁輔「どう食べる? カレーとパフェ」-『パフェが一番エラい。』刊行記念対談【中編】

単行本『パフェが一番エラい。』刊行を記念してお届けする、パフェ評論家・斧屋(おのや)さんとカレー研究家・水野仁輔さんとの「異種格闘技」対談。前編から引き続き、東京・目白のCAFE CUPOLA mejiroからお送りします。今回はいよいよ、斧屋さんが監修した期間限定パフェが降臨! 構成=編集部/撮影=山口真由子 カレーの料理人として、僕がどうしてもきけないこと――前編で、パフェは完成品ではなく食べ手が「どう食べるか」が重要という話が出ましたが、水野さんはご自分でカレーを料理

斧屋×水野仁輔「“美味しい”はゴールじゃない」-『パフェが一番エラい。』刊行記念対談【前編】

パフェ評論家・斧屋さんの最新刊『パフェが一番エラい。』刊行を記念して、カレー研究家・水野仁輔さんと初の対談をおこないました。パフェv.s.カレー、食の「異種格闘技」対談のゆくえは……!? 独創的なパフェが人気のお店CAFE CUPOLA mejiroより、全3回にわたってお届けします。 構成=編集部/撮影=山口真由子 僕はこうして「パフェ評論家」「カレー研究家」になった――まずはHB読者へ自己紹介ということで、それぞれどんな活動をされているか教えてください。 斧屋 僕は基

岡田育×千早茜『しつこく わるい食べもの』刊行記念対談 第1回「食への情熱と解像度」(全5回)

ツイッターと餃子でつながった仲──おふたりの出会いは? 千早 この本の「金針菜、こわい」に書いたんですが、代々木上原の按田餃子(あんだぎょうざ)で金針菜を食べたんですよ。それが美味しかったとツイートしたら、初めて岡田さんが反応してくれて。相互フォローはしていたものの、それまで話しかけられずにいたんですが、そこからは積極的に話しかけるようになりました。 岡田 ラゲーライスですよね。私あの辺に住んでいたことがあって、トレンドに疎いものですから「おらが村のおいしい餃子屋さんだぜ