千早茜 わるい食べもの

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【試し読み】千早茜 わるい食べもの 序 「「おいしい」の裏」

ひとは誰もが、何かを食べて生きている――。
幼少期をアフリカで過ごし、デビュー作の『魚神』が小説すばる新人賞と泉鏡花文学賞をダブル受賞。文芸界のフロントを駆ける若手作家が、「食」をテーマに過去の記憶や日々のくさぐさをつづります。瑞々しい感性にひそむ、ほのかな毒気。あやかしの「千早ワールド」を、ご堪能あれ。
illustration 北澤平祐
※本連載は2018年12月に『わるい食べもの』として書籍

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【試し読み】千早茜 わるい食べもの 「パンを投げる」

ひとは誰もが、何かを食べて生きている――。
幼少期をアフリカで過ごし、デビュー作の『魚神』が小説すばる新人賞と泉鏡花文学賞をダブル受賞。文芸界のフロントを駆ける若手作家が、「食」をテーマに過去の記憶や日々のくさぐさをつづります。瑞々しい感性にひそむ、ほのかな毒気。あやかしの「千早ワールド」を、ご堪能あれ。
illustration 北澤平祐
※本連載は2018年12月に『わるい食べもの』として書籍

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うれしいです!
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【試し読み】千早茜 わるい食べもの 「猫と泣き飯」

※本連載は2018年12月に『わるい食べもの』として書籍化されました。


 アニメ『千と千尋の神隠し』におにぎりを食べながら泣く有名なシーンがあるが、あんがい泣きながらものを食べた経験のある人は多いようだ。失恋や失敗といった人生の挫折時、進学や就職で独り立ちした時など、苦さや寂しさを噛みしめながら、それでも生きていくために食べるという姿は切ない。

 けれど、私はというと、あまりそういう記憶が

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